社会を変える企業として、一歩も二歩も先を見据えて走り続ける

株式会社アセットアソシエイツ 代表取締役 伊藤修司さんのインタビューも、これで3回目となった。これまでのインタビューを振り返れば、そこに現れるキーワードは【社会貢献】という言葉が主軸になっていることが分かる。

<過去のインタビュー>

「資源問題」「高齢者雇用問題」「地方空洞化問題」「環境問題」など、経済的に豊かな日本であっても、多くの課題を抱えていることに目を向け「自分たちがやらなければならない」という大きな志を掲げ挑み続けている伊藤氏は、何を想い、何を考え、何を見据えて事業に取り組んでいるのだろう。

今回は、㈱アセットアソシエイツのルーツともいえるそのビジネスモデルと、社会との係わりについて聞いてみた。

ー前回は「ソーシャルビジネスソリューション」についてご説明いただきましたが、それらの活動はいかがでしょうか?

そうですね、まだまだ浸透不足といったところでしょうか。弊社の存在価値そのものが「ソーシャルビジネスソリューション」である以上、もっともっと活発的なものになっていなければ…と不満を感じるところもありますね。

ーそうでしょうか?社会の認知度は上がってきていると感じるのですが。

企業にとって「自然保護」や「高齢化社会」などの
社会課題への取り組みも必要不可欠な要素

「自然保護」や「高齢化社会」などの社会課題への取り組みイメージ

弊社のミッションである『IT資産の再利用(リユース)・再資源化(リサイクル)を推進する』活動において「ソーシャルビジネスソリューション」の考えは㈱アセットアソシエイツの設立当初からあったもので、その考え方が少しではあるが確実に浸透し、社会が目を向けだしたという事実はあるでしょう。しかしながら、弊社がその考え方を社会に認知させたという功績を果たしたわけではありませんし、CSR(企業の社会的責任)が声高に叫ばれるようになってきたのはここ数年のことで、浸透は遅いと感じます。

企業はゴーイングコンサーン(企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提とする考え方のこと)を前提とした活動が必要ですが、それには自社利益を果たすことで「雇用の安定化」や「社会経済の円滑化」、「消費者の満足向上」を成し遂げるだけではなく、「自然保護」や「高齢化社会」などの社会課題への取り組みも必要不可欠な要素です。

弊社のようなリユース・リサイクルという業種は、CSR活動において最前線に常駐しているようもので、この思考は、弊社のミッション(役割)でもあります。

ーなるほど。では「ソーシャルビジネスソリューション」とは、「企業の社会的貢献」という考え方が浸透してきたからこそ生まれた『言葉』ということですね。

そうですね。「言葉」というものは、その思想や考え方に多くの人が目を向けるような社会になってきてはじめて表現されるものと感じています。「CSR活動」という言葉もその一つですね。

日本では1970年代頃から「企業の社会的責任」という言葉が使われだしたそうですが、当時は企業収益を果たした後に、企業イメージ向上のための慈善事業という意味合いに受け止めていた企業も多かったようです。しかし昨今では、企業のビジネスモデルそのものがCSR活動と直結している事業態も多く存在しています。弊社の属するリユース・リサイクル業界もそのひとつで、事業自体がCSR活動そのものなのです。

ーインターネットが普及したことにより、企業は自社の有効な情報発信に力を注いでいますが、その中に「CSR活動」と銘打って情報展開している企業が増えました。

CSR活動に困っている企業に対して「CSR活動サポート」という働きかけ

リユース・リサイクルイメージ

当然です。これだけの情報化社会において、唯一無二のビジネスモデルは滅多に存在しません。ましてや『商品=サービス』を展開する企業にとっては、必ず競合が存在し、レッドオーシャンのなかで自社価値を高めていくことを考えねばならないのです。となると、自社ブランドを周知し、ファン(コア顧客)を魅了するのに必要な情報発信となれば「社会貢献」に取り組む姿勢は多くの共感が得られるでしょう。しかも社会は「CSR活動」に注目しているわけですから、その情報発信が有益なことは誰が見ても明らかです。

ところが、それが分かっていながらCSR活動において消極的な企業も多いことに気がつきました。なぜなら、企業のCSR活動自体に「大きな費用」が必要だからです。上場企業や大企業であればCSR活動における予算は、一種の広告宣伝費用と割り切ったり、過去の日本企業における慈善事業という誤認を引きずりながら予算を得ることもできますが、中小・ベンチャー企業にとっては、なかなか困難なものです。また、予算を獲得したとしても、それを有効活用するための手段が解らないという運用面での課題も浮き彫りになってきています。

先に述べたように、弊社はビジネスモデル自体がCSR活動に直結しているので、このようなCSR活動に困っている企業に対して「CSR活動サポート」という働きかけをしています。

ー「CSR活動サポート」とは、どんな働きかけですか?

弊社にIT資産の処分(リユース・リサイクル)をご依頼いただいた法人・個人については、弊社が「CSR活動を代行」するというサービス案内です。

弊社にIT資産の処分をご依頼いただけるだけで、「資源問題」に取り組み、「環境破壊に歯止めをかける活動」に参加しているということになります。また、弊社のリサイクル工程は「地域の活性化」「高齢者雇用の促進」に取り組んだシステムであることから、これらの社会的な課題に貢献していることにもなります。さらに、弊社の取り組みとして実施している「日本自然保護協会への寄付金活動」は、お客様の処分パソコンの台数に応じて寄付金を決定していることから、皆様のIT資産の提供によって成り立った仕組みであり、これもCSR活動を促進していることに繋がります。

「寄付」というカタチは、本来のCSR活動の意味とは相違がありますが、どのような形で自然環境を保護していけるのか、という課題に対して、現段階で弊社が貢献できる係わり方として推進しています。

ー昨今では「CSR調達」という言葉も浸透してきているようです。

※CSR調達とは、取引先からの調達業務にこの考え方を適用したもので、調達条件の設定などを通じて、調達先の企業に対しても自社のCSR規範に準じる水準の社会的責任を果たすよう求める。具体的な基準は企業によって異なるが、人権の尊重や労働環境の適正化、環境への配慮、反腐敗(贈収賄の禁止など)などの項目で構成されることが多い。

(引用:IT用語辞典 e-Words

社会全体の意識を変革していくことに尽力し、
そのリーダーシップを取る存在になりたい

伊藤社長

このような「言葉」が叫ばれだしたことについて、私はとても嬉しく思います。

CSR活動は、意識の高い企業・団体・個人だけが取り組むだけでは限界があり、周囲にも目を配り、巻き込んで大きな流れとすることが重要と考えています。そういった意味でも「言葉」が広く認知され、意識する人が増えることは社会にとっても良いことです。

弊社の事業活動が「社会の流れ」、「時代の変化」によって注目が集まり、これから益々、多くの方々の意識改革が行われていくことで、よりよい社会になっていくと確信しています。

また、リユース・リサイクル業界自体も更なる活性化と革新性が求められるようになると予想しています。業界イメージの改善も当然必要でしょうし、広く多くの方々に事業活動と業界の社会的立場をPRしていくことも重要になります。社会全体の意識を変革していくことに尽力し、そのリーダーシップを取る存在になりたいと考えています。

弊社にとって、また自分自身にとって、未知の事柄がこれからも続き「まだまだやることがある!」と思うと笑みがこぼれます。社会を変える企業として、一歩も二歩も先を見据えて走り続ける───。ここまでの事業活動は、まだまだプロローグに過ぎませんからね。